『もみほぐしってどんなマッサージするんだろう?』『初めて受けるけど痛くないかな?』『何分がいいの?値段はどれくらい?』など、いろいろと不安なことも多いかと思います。
私も、もみほぐしの気持ち良さと爽快感が大好きで、今ではすっかりと沼にハマってしまっているわけですが、初めて受けた時はやはり不安もありました。不安な気持ちのまま受けて、思っていたの全然違った…と後悔してしまっては残念ですよね。
本記事では初めてもみほぐしを体験してみようと思っている方に向けて、わかりやすくもみほぐしの特徴をお伝えし、不安を取り除けるよう解説していきたいと思います。
Taro
米大スポーツ経営学部卒。北海道出身。高級スパ・Google六本木ヒルズオフィス・Kバレエカンパニーでのセラピスト業務、サロン経営を経験後、貿易商社に転職。アジア各国の素晴らしいマッサージ文化と気持ちいいマッサージを皆さまにご体験いただき、心の拠り所となる癒しのリトリートの提供を目指し、湘南エリアにASIAN RETREATを開業予定。
「もみほぐし」ってどんなマッサージ?【施術内容と特徴】
もみほぐしは、その名の通り「筋肉を揉んでほぐしていくマッサージ」です。指圧は指で垂直に押すのがメインのマッサージ法ですが、もみほぐしは、指圧したり、揉んだり、手のひらで押したり、ストレッチしたりと、様々な手技(手でのマッサージ)を駆使して全身をほぐしていく、とても気持ちいいマッサージです。
お店によってメニュー名は様々ですが、「全身もみほぐし」「手もみ」「ボディケア」と記載されていれば、もみほぐしと同様の施術と考えて大丈夫です。ただし、セラピストによっては、指圧系であったり、肘での施術が多かったり、少し整体チックだったりと、施術内容や技術に個人差のでるマッサージと言えます。
衣服の上から行うマッサージなので特に恥ずかしいこともなく、ボキボキするような危険な施術もしないので、もみほぐしは初心者にも最適なマッサージになります。肩こりや腰痛にお悩みの方にとっても、高い改善効果が期待できるおすすめのマッサージ法です。
歴史を辿ると、中国の伝統マッサージである推拿(すいな)から派生したものになり、施術内容もとても良く似ています。なかなかレアなのですが、私が初めて体験したマッサージが、ニューヨークのチャイナタウンで受けたこの推拿になります。その気持ち良さに感動して、今でもこうしてマッサージをライフワークにしたいと思っているのですから、人生なにがあるかわからないものですね。
その他のマッサージと同様に、もみほぐしは心身に対する様々な良い効果があると科学的にも解明されています。「もみほぐしの効果」についてはこちらで解説しています。
効果ももちろん大事ですが、それよりもなによりも、もみほぐしは非常に奥が深くて手技も多彩なとても気持ちいいマッサージなので、みなさんも一度は体験してみましょう。
初めてもみほぐしを受ける際の注意点
もみほぐしに限らず、マッサージを受け慣れていない方が初めて施術を受けると、「揉み返し」が起こることがあります。これは施術後に感じる筋肉痛のような痛みです。「揉み返しは絶対にダメ」「揉み返しが起きるのは施術者の技術不足」と主張する方もいますが、これは正しいとは言えません。なぜなら、揉み返しは筋肉痛の発生メカニズムとよく似ており、筋肉が回復する際の通常のプロセスだからです。揉み返しの発生には個人差があり、痛みが全くでない方もいれば、軽い痛みが数日続く方もいます。長くても2~3日程度なので、筋肉痛のようなものなのだなと、あまり不安を感じる必要はありません。あまりに痛みが続いたり、ひどい痛みを感じるようでしたら、怪我の可能性もあるので注意が必要です。そうならないためにも、「痛みを我慢して施術を受けない」「強すぎるマッサージをお願いしない」ことが重要です。強くても、痛みのレベルが7/10程度のイタ気持ちいいマッサージで十分に効果はあるので、「痛い=効く」ではないことをしっかりと理解しておきましょう。
また、「好転反応」といって、もみほぐしを受けた後に一時的に心身の不調を感じることもあります。わかりやすい症状としては、「体がだるい」「頭が重い」「眠い」などがあります。強い好転反応の症状が表われる人はそれほど多くありませんが、マッサージやその他の自然療法を受けると、身体の中では確実に起きている現象でもあります。東洋医学では瞑眩反応とも呼ばれます。漢方の世界では「瞑眩なくして効果なし」とも言われ、好転反応の症状が出れば、そこから身体は急速に好転(改善・回復)向かうという考え方になります。もみほぐし初心者の方、かなり疲労が溜まっている方、長時間しっかりめのもみほぐしを受けた方は、この好転反応の症状が強く出る傾向にあります。好転反応が起こる理由は、マッサージを受けることで疲労していた筋肉がほぐれ、身体に溜まった疲労物質や老廃物が一気に血液中に流れ込むことが原因だとされています。
「揉み返し」や「好転反応」によって、多少の痛みや不調を感じることもありますが、それ以上にもみほぐしには素晴らしい効果がたくさんあります。初めてもみほぐしを受ける際は、「揉み返し」や「好転反応」が起きることがあると理解しておけば、なにも不安に感じることはありません。
初めてのもみほぐしは何分がおすすめ?
私の個人的な意見ですが、初めてもみほぐしを受けるなら60分~90分がおすすめです。もみほぐしの分数と施術内容のだいたいの目安は以下になります。
時間と施術内容の目安
- 20分:「肩」「腰」など部分的
- 30分:「上半身」または「下半身」
- 40分:うつ伏せでさらっと全身
- 60分:一通り全身
- 90分:しっかり全身
- 120分:しっかり全身+さらに集中的に
マッサージは部分的に行うよりも、全身まんべんなく行った方が、圧倒的に施術効果が高まるので、初心者の方でも60分、よりしっかりほぐしたい方は90分ぐらいが理想です。
もみほぐしの値段相場
もみほぐしは、「格安マッサージチェーン」「リラクゼーションサロン/スパ」「大手マッサージチェーン」などで受けることができます。これらのジャンルは私が勝手に分類しただけなので、どのお店がどのジャンルに当てはまるかの明確な決まりはありません。それぞれのお店でメニュー名は様々ですが、「全身もみほぐし」「手もみ」「ボディケア」と記載されていれば、もみほぐしとほぼ同様の施術と考えてOKです。
もみほぐしの値段相場
格安マッサージチェーン:60分2,980~3,600円
ー りらくる、Goo-it!、ほぐしの達人、など
リラクゼーションサロン/スパ:60分4,000~5,000円
ー asian relaxation villa、個人サロン、など
大手マッサージチェーン:60分6,000~7,000円
ー ラフィネ、Re.Ra.Ku、てもみん、など
やっぱり値段が高い方が上手なの?
あまり大きな声では言えませんが、私の経験上、「値段が高ければマッサージが上手」というわけではありません。格安店はお客様の回転率が高いので給料も高くなる場合があり、技術力のあるベテランセラピストが在籍していることもよくあります。値段の高い大手チェーンでは、セラピストの接客や技術は安定していることが多いですが、どことなく事務的であったり当たり障りのない施術を行うこともあります。料金とマッサージ技術が比例するとは言えないということです。もみほぐしは奥が深く手技も多彩なので、セラピストの個性・経験・センスによる技術差が特に強く出るマッサージであることは間違いありません。なので、「値段が高い=もみほぐしが上手」ではないということは断言できます。
また、技術だけに目を向けてしまいがちですが、もみほぐしに限らずマッサージは、施術を受ける環境もとても重要になります。癒される空間とセラピストの人柄次第で満足度は大きく変わってくるので、相性の良いセラピストを探すこともマッサージを受ける楽しみの1つとなるでしょう。
まとめ
もみほぐしを初めて受ける際は、「揉み返し」「好転反応」が起きる可能性があると理解しておきましょう。くれぐれも、痛みを我慢せずに、あなたが快適だと思う力加減でマッサージしてもらうことが肝心です。あとは、心おきなくリラックスして、もみほぐしの素晴らしさを存分に体験しましょう。
アジアンリトリートでは、気持ち良さを徹底的に研究した、こだわりのある「もみほぐし」を提供しています。お客様の許容範囲を無視した、痛すぎる施術や無理な施術は一切行いませんので、もみほぐしが初めての方でも安心してご体験ください。