マッサージ

『生理中のマッサージに効果アリ!』生理痛やPMS緩和に期待

『生理中だからマッサージはやめておこう….』多くの方はそう思われているかもしれません。しかし欧米では、生理前のPMSの症状や生理痛を和らげるために、アロマセラピーやアロママッサージが強く推奨されています。

 

出血が最も多い最初の数日間に、腹部や骨盤周辺を強く刺激するべきではありませんが、それを除けば、生理中のマッサージは安全で効果的だと様々な研究で報告されています。

 

あまりに気分が優れなかったり、どうしても迷惑がかかりそうと感じる場合は別ですが、毎月辛い生理痛やPMSに苦しんで、薬に頼る以外の方法がない方は、一度アロママッサージを受けてみて、その効果を感じてみてはいかがでしょうか?

 

ASIAN RETREA TオーナーTaroTaro
米大スポーツ経営学部卒。北海道出身。高級スパ・Google六本木ヒルズオフィス・Kバレエカンパニーでのセラピスト業務、サロン経営を経験後、貿易商社に転職。アジア各国の素晴らしいマッサージ文化と気持ちいいマッサージを皆さまにご体験いただき、心の拠り所となる癒しのリトリートの提供を目指し、湘南エリアにASIAN RETREATを開業予定。

 

生理中にマッサージを受けてもいいの?

生理中でもマッサージは問題なく安全に受けることができます。

 

出血が最も多い最初の数日間では、血流を増加させてしまうため、腹部や骨盤周辺を強く刺激するべきではありませんが、穏やかなマッサージであれば問題はありません

 

「迷惑がかかるかも?」と心配する方も多いかもしれませんが、ナプキン、生理用下着、タンポンなど、通常通りの生理用品を着用していれば、問題なくマッサージを受けることができます。衣服を脱ぐアロママッサージやその他のオイルマッサージでも、その上に紙ショーツやショートパンツを履いて施術するので、過剰な心配をする必要はありません。

 

あまりに体調が優れなかったり、あまりに出血が多い時は、無理にマッサージを受けることもないですが、毎月辛い生理痛やPMSの症状に苦しんで、薬に頼る以外の方法がない方は、一度マッサージを体験して、その効果を確かめてみると良いでしょう。

 

アロママッサージは生理痛やPMSの緩和に有効

多数の研究でアロママッサージが生理痛やPMSの緩和に有効だと報告されています。

 

マイアミ大学の研究では、生理中に定期的にマッサージを受けることで、重度の生理痛やPMSに苦しむ方の症状を緩和できたと報告されました。

 

Journal of Clinical Medicineという医学雑誌の研究では、アロマセラピーやアロママッサージが、生理痛の軽減に役立つことが証明されました。それは、プラセボ効果ではないことも分かっています。

 

他の医学雑誌による研究でも、精油(エッセンシャルオイル)によるリラクゼーション効果が、生理中の痛みや不快感を軽減できたと決定づけています。

 

上記の研究で分かっていることは、アロママッサージは気分を良くする脳内物質の放出を促すことで、神経系をリラックスさせ、生理痛、腹部の不快感、PMSによる気分のむら、さらにはホルモン性の頭痛を和らげることです。

 

このような研究結果をふまえて、欧米ではPMSや生理痛を和らげるために、アロマセラピーやアロママッサージが強く推奨されています。

 

生理痛やPMSの緩和に最適なアロマオイル(精油)

生理痛やPMSの緩和に最適な精油(エッセンシャルオイル)は以下の5つが有名です。

 

クラリセージは、女性特有の不調に有効であるとされている最も有名な精油です。女性ホルモンのバランスを整える作用があり、PMSの改善に非常に期待されています。一方で、子宮収縮作用があるため、月経痛が重い時や妊娠中は避けるべきとされています。逆に、陣痛が確定した後の分娩時には、分娩の促進のために有効活用されてきた歴史があります。「子宮の強壮剤」と呼ばれるほど、女性ホルモンに対して強く働きかける精油であるということですね。

 

ゼラニウムは、ホルモンや神経系のバランスを調整し、PMSや生理痛の症状をなだめる効果が期待されています。鎮静・抗炎症作用にも優れていて、止血作用もあるため、婦人系の悩みにとって非常にバランスの良い精油と言えます。

 

イランイランは、心身のバランスを整え、女性ホルモンの調整や生殖系の不調改善に役立つことで知られています。特にPMSによるストレスの緩和に期待できるでしょう。

 

サイプレスは、婦人系の悩みに非常に有効な精油です。余分な血流を止める力があり、血液の凝固を促進するため、出血の多い重い生理痛の軽減に役立つ可能性があります。

 

ラベンダーは、鎮静鎮痛・抗炎症に対しての高い効能が認められている精油です。比較的安全に使用できることから、他の精油が合わない場合に、生理痛・PMSの緩和に重宝されるでしょう。

 

その他にも、ローズカモミールジャスミンマジョラムパチュリフランキンセンスなどが、PMSや女性ホルモン調整に有効だと言われています。また、鎮痛・抗炎症効果に優れた、ティーツリーペパーミントユーカリクローブなども、生理痛の軽減に役立つ可能性があります。また、生理前や生理中に、冷え、便秘、胃腸トラブルを抱えてしまう方には、ジンジャー、クローブ、シナモンなどが有効だと報告されています。

 

アロマオイル(精油)の効能一覧は、こちらでご覧いただけます。

 

生理中に適さないアロマオイル(精油)【禁忌】

生理痛やPMSに有効な精油の研究は盛んに行われている一方、生理中の禁忌精油についての研究はほとんど行われていないのが現状です。日本で生理中に避けるべきだとされている精油でも、欧米の研究では症状改善に有効だと報告されているものもあるぐらいです。

 

クラリセージは、生理痛やPMSの緩和に非常に有効な精油ですが、その強すぎる子宮収縮作用のため、月経痛がひどい時は注意が必要です。

 

どの精油でも、合う合わないがありますので、上記で挙げた精油の中から、パッチテストや実際に香りを嗅いで相性を確かめ、あなた自身に合う精油を探してみると良いでしょう

 

PMSに有効なマッサージの種類

排卵後は、女性ホルモンの1つである「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の分泌が急激に増え、それが次の月経前まで続きます。

 

黄体ホルモンの分泌が多くなると、イライラ、むくみ、食欲増加、肌荒れ、乳房や脇の痛み、便秘、胃腸トラブル、肩こりなどが起こりやすくなります。

 

この生理前の1~2週間にあらわれる不調や症状を「PMS(月経前症候群)」と呼んでいます。PMSの主な原因は、黄体ホルモン(プロゲステロン)が増え、卵胞ホルモン(エストロゲン)が減ることによる、ホルモンバランスの乱れだと考えられています。

 

PMSに対しては、上記に挙げた、クラリセージ、ゼラニウム、イランイラン、ラベンダーなどを使用したアロママッサージが最も有効です。下半身のむくみには足つぼやリフレクソロジー、肩こりにはもみほぐし、便秘やお腹の張りには腸もみマッサージもおすすめです。

 

生理前の腰痛にもマッサージやもみほぐしがおすすめ

生理が近くなってくると、「プロスタグランジン」という物質が増え、子宮収縮を促すことで月経が始まります。生理痛の重い女性は、このプロスタグランジンの分泌量が多いことも分かっています。

 

プロスタグランジンによる子宮や血管の収縮と神経過敏が、生理直前から生理前半の腰痛や腹痛を引き起こします。また、冷えによる胃腸トラブルや下痢、吐き気の原因にも繋がります。

 

生理痛を和らげるには、ティーツリー、ペパーミント、ユーカリ、クローブなどの、鎮痛効果のあるアロマが有効ですが、子宮収縮による腰痛が辛い方は、骨盤回りをしっかりとほぐせる「もみほぐし」がおすすめです。

 

プロスタグランジンによる子宮収縮の結果、骨盤回りの筋肉が硬くなり神経を刺激することで、その関連痛として腰痛が発生すると考えられます。オイルマッサージだと骨盤回りの筋肉を緩めるのはなかなか難しいので、しっかりとアプローチできる、もみほぐしや指圧などのドライマッサージが最適です。骨盤回りに指圧とストレッチを的確にかけられるのであれば、タイ古式マッサージも悪くないでしょう。

 

「ツボ(経穴)を押せば簡単に痛みがなくなる!」と言いたいところですが、実際はそんなに簡単に痛みが取れるハズもなく、骨盤収縮によって固まってしまった筋肉に狙いを定めて、しっかりとマッサージしていく必要があります。硬くなった筋肉や筋膜には、「トリガーポイント(痛みの原因となっているコリ)」が発生しているので、その痛みを発しているトリガーポイントを見つけて、指圧やマッサージまたはストレッチで刺激していくと、やがて痛みは消えていきます。

 

生理前の腰痛・骨盤痛のトリガーポイント

腰痛に関連するトリガーポイントは様々ですが、生理の骨盤収縮による腰痛や骨盤痛または鼠径部痛でしたら、以下のトリガーポイントが原因の可能性が高いでしょう。以下は骨盤痛と鼠径部痛のトリガーポイントマップですが、①の腸腰筋、②の大殿筋・梨状筋・大腿二頭筋が、腰痛と深く関係しています。

 

生理前の腰痛・骨盤痛のトリガーポイント①

生理前の腰痛・骨盤痛のトリガーポイント②

 

自分でやるのはなかなか難しいですが、腸腰筋、大殿筋、梨状筋、大腿二頭筋でしたら、セルフストレッチでも緩めることができるので頑張ってみてください。手っ取り早くもみほぐしを受けるのも、もちろんおすすめです。

 

まとめ

アロママッサージにおける生理痛やPMS症状の改善効果は、いくつもの研究によって証明されています。もちろん、重い生理痛に薬が手放せないのは仕方ないことですが、アロママッサージやその他のマッサージによってその症状を少しでも緩和できるのなら、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?また、『生理中だからマッサージを避けよう』と思っていた方も、本記事に触れて『生理中でもマッサージを受けて良いんだ!』と感じてもらえれば幸いです。

 

アジアンリトリートのアロママッサージは、バリ島発祥のバリニーズマッサージを採用しています。深い圧でしっかりとほぐすスタイルのオイルマッサージですが、お客様の好みや体調に合わせて、一番気持ちいいと感じる強さで丁寧にマッサージすることが可能です。生理前の腰痛や肩こりに悩んでいる方は、アジアンリトリートのもみほぐしもおすすめです。生理中の方やPMSの症状に悩まれている方も、ぜひ気軽にお越しいただき、セラピストと相談しながら最も最適で心地よいと感じるマッサージをお試しください。

 

『生理を理由にマッサージをキャンセルできる?』

本記事で示したように、生理中でも問題なくマッサージを受けることはできますが、どうしても気分が優れなかったり、「痛みや出血がひどくてマッサージどころではない」と感じるのであれば、無理にマッサージを受ける必要はありません

 

アジアンリトリートでは、事前にご連絡いただければいつでもキャンセル可能です。無断キャンセル以外でしたらキャンセル料も一切発生しませんので、いつでもお気軽にご利用ください。

 

関連記事

カテゴリーから探す

カテゴリーを選択
PAGE TOP